煩わしいアラーム 2、3回と繰り返し
冷たいシャワー 火照り冷まし
溢れた物が流れる

辛辣で脆弱な言葉のナイフ
胸を抉って溶けていくんだ
洗い落としても消えない血は
見る度鮮やかに

あなたを想うと鉄の味がした
渦を巻いてくるくる回る
ぶつかって消えていく泡のように
外れていく歯車

けたたましいアラーム 2、3回と繰り返し
温いコーヒー 流し込み
溢れたものが染み込む

考える事までやめたわけじゃない
僕を置いて流れ行くんだ
押し殺した感情の欠片
置いて行かないで

深い水底に沈みつつある
あなたという存在に
手を伸ばしても もう届かない
吐息が零れた

覗き込めば鉛のように
腐っていく思い出たち
歪んだ月が嘲笑うように
どこまでも明るく水面照らす

辛辣で脆弱な言葉のナイフ
胸を抉っては耳に溶け
洗い落としても消えない血は
未だ鮮やかに

飲み込まれるほどの後ろめたさに
抗うための勇気を
崩れた仕組みをぶん回して
一人眠りにつく